2月24日の中国官製メディア『人民日報』日本語版は、在日本中国大使館の発表を引用して、日本は、福島第1原発事故の影響による放射能汚染があり、今年は花見目的で訪日する中国人が50パーセント以上減少すると伝えた。
在日本中国大使館も、日本は放射能の影響があるので、在日中国人への注意や日本旅行を計画している中国人へ再考するよう促す公式コメントを出していることから見ると、中国政府の意向であることが窺い知れる。
まもなく花見シーズンが到来する日本
さらに記事は、中国のオンライン旅行会社の話として、黒竜江省からの予約数は昨年比80パーセント減、上海42パーセント減、北京20パーセント減、広州35パーセント減で、中国全土で50パーセント以上減少する見込みだと結ぶ。
この記事は本当なのか? 黒竜江省に近い吉林省の複数の旅行会社へ確認すると例年通りの予約でキャンセルは出ていないとのことだった。もちろん、中国全土の旅行会社に確認したわけではないものの、80パーセント減というのは一体何を根拠にした数字なのかと疑問を抱かずにはいられない。