地域の盛り上げ役でもあり、経済活動の当事者でもあるご当地ヒーロー
プロレスの特徴のひとつが、選手とファンの距離の近さだ。ローカルプロレスは特に近い。汗もひかない内にリングから売店へ直行し、サインをしたり記念撮影に応じたりする選手も少なくない。
団体によっては選手が出口でお見送りまでしてくれる。大阪プロレスが常設会場「ナスキーホール・梅田」で定期興行を開催していた時は、1階エレベーターホールで選手が待ち構え、8階会場から降りてきたファンを送り出していた。事情を知らない通行人は半裸の男や覆面レスラーを見て驚くのだが。
ここまでローカルプロレスの特徴を説明してきたが、やはりプロレスの醍醐味はリング上での試合だ。彼らは勝敗が決するその瞬間まで闘い抜く。殴られ蹴倒されても、何度マットに叩きつけられても立ち上がる。その姿・あきらめない心が観客を魅了し、熱狂させるのだ。これは団体の規模や拠点など一切関係がない、プロレスが力道山時代から途絶えず続いているのは、プロレスラーの闘いを通して勇気や元気をもらえるからだ。
バックドロップをかける今池ブロレス所属、ノリ・ダ・ファンキーシビレサス選手
もし近場でローカルプロレス興行が開催されるのなら、ぜひ自分の目で観てほしい。なぜ日本中にプロレス団体が増え続け、なぜファンが足を運ぶのか、その理由の一端が見られるだろう。
<文・たこ焼きマシン>
【たこ焼きマシン】
名古屋在住のローカルプロレス探求家。ローカルプロレスファンサイト
たこ焼きマシン.com、
スーパーたこ焼きマシン.comを運営。
北海道から沖縄、台湾まで未知のプロレスを求め観戦に遠征する。ご当地プロレスラーガイドブック『ローカルプロレスラー図鑑』をクラウドファンディングで発行。
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元・小中学校教員、障害者職業能力開発校講師。夢は世界中すべてのご当地プロレスを観戦しての『ワールドローカルプロレスラー図鑑』制作。
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