「卵を1日2個以上食べるとヤバい」は昔の話。逆に善玉コレステロールが増え、アンチエイジングになる
2017.02.19
ここ数十年で、「卵」に対する科学の立場は大きく変わってきました。
卵のコレステロールが心疾患を引き起こすと考えられたのはもはや昔の話。2010年代に入ってからは「卵を食べても心疾患にはならない」と結論づけるメタ分析が多く発表され、2015年にはついにアメリカの食品ガイドラインから高コレステロール食への警告が消えました(1,2)。晴れて卵は無罪となったわけです。
卵の躍進はまだ終わりません。ここ2~3年はさらに知識のアップデートが進み、逆に卵は1日に3個ぐらい食べたほうが体に良いとの考え方まで出てきたのです。
代表的なのは、2017年にコネチカット大学が発表した論文(3)。 18~30才の健康な男女40人を対象に、卵の効果をチェックした研究です。
実験は以下のデザインで進められました。
1.最初の2週間は卵をまったく食べない
2.次の4週間は卵を1日1個ずつ食べる
3.次の4週間は卵を1日2個に増やす
4.最後の4週間は卵を1日3個に増やす
卵を増やした以外、特に生活に変化はくわえていません。特に運動も指示しておらず、シンプルに普段の暮らしに卵を増やしたらどうなるかを調べたわけですね。
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