トヨタ主催のベトナムVリーグ2017開幕! 元Jリーガーたちの活躍に注目

元横浜FCの井手口ら日本人選手も

 とはいえ、日本のサッカーファンには、やはりJリーグに所縁のある選手が所属するクラブのほうが興味を持ってもらいやすいだろう。  日本人選手が所属するクラブは現在、ホアン・アイン・ザライ(HAGL)だけ。同クラブでは、昨季から元横浜FCの井手口正昭(日本代表MF井手口陽介の実兄)、今季から元SC相模原のDFフェアー・モービー(元U-17アメリカ代表)がプレーしている。さらに、昨年までJ2リーグに期限付き移籍していたベトナム代表のFWグエン・コン・フオン(元水戸)とMFグエン・トゥアン・アイン(元横浜FC)も所属するなどJリーグ経験者が多数在籍している。  繋ぐサッカーを標榜するHAGLはスタメンの殆どを下部組織出身の20代前半の若手が占めている。  現在は経験不足からVリーグではなかなか結果を残せずにいるが、アンダー世代のベトナム代表で中核を担ってきたグエン・コン・フオンらが国民的アイドルと化しているため、毎年残留争いをしているにもかかわらずクラブ人気は異常ともいえる程高い。彼らがプロデビューした2年前のシーズンは、HAGLがリーグ全体の観客動員数を大幅に引き上げたとさえ言われている。  今シーズンは、1年ぶりにグエン・コン・フオンとグエン・トゥアン・アインが復帰。日本での武者修行を終えた彼らがどんな活躍を披露するのか注目したい。
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ベトナムの英雄レ・コン・ビンにも注目
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