この新台販売減少傾向が下げ止まることはあっても、劇的に回復することはない。
メーカー単体で見れば、ビックコンテンツの遊技機を市場投入することで、一時的に業績が回復することはあるだろうが、業界全体でみれば一過性のものに過ぎない。
メーカー側としては、遊技機販売台数が伸びないのであれば、今後は販売価格を上げる。そうなれば、パチンコホール側は更に買い控える。売れない遊技機を巡る負の循環。まさに後戻りの出来ないチキンレース。
売りたいメーカー。買いたくないパチンコホール。その呷りを喰うのは、いつも客である。
〈文・安達 夕〉