パチンコ店が新台を導入しなくなった負の循環 スペック低下、ニーズの減少……

新台へのこだわりより長く遊びたいニーズ

 一つは、「新台入替」の効果の減少である。  近年、パチンコ店は「新台入替」を謳い集客を図ってきた。目新しさは勿論であるが、昔ながらのパチンコ店の慣わしである新台入替時の出玉に期待し客が集まってきた。しかし最近では、遊技機価格の高騰により店舗の営業が圧迫される一方、過剰な広告宣伝(煽り)に対する厳しい規制などの影響により、「新台=玉(メダル)が出る」という方程式は、店側は勿論、客の中で崩れ去って久しい。ガンガン新台を買い、ガンガンお客さんを呼ぶという時代ではなくなったのだ。  もう一つは、「1円パチンコ」、「5円スロット」に代表される低貸玉営業の広がりが挙げられる。  旬な遊技機が好まれる「4円パチンコ」、「20円スロット」に比べ、低貸玉で遊技するお客さんは、新台へのこだわりより、長く遊びたい(もしくは時間つぶし)というニーズが高い。そもそも、薄利多売がモットーの低貸玉営業で新台入替をしていては、遊技機購入費用の償却もままならない。低貸玉営業コーナーのフロア拡大や専門店の登場に反比例する形で遊技機の購入動機が薄らいだ。 その他、遊技機スペック(≒出玉性能)の低下やコンテンツの飽和、ゲーム性の画一化等の理由による遊技機のオリジナリティ欠損は、お店にとっても客にとっても、遊技機の魅力を感じづらいものにしている。
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新台販売低調で追い込まれるメーカー企業
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