ヒットするアプリを企画するには?――シリーズ【文系リーマンでもできる!iPhoneアプリ開発で週末副業・企画立案編】

コーディング作業までにやること

 企画案が詰まって準備が整ったら次は実際にアプリを作成するためにコーディング、と行きたいところですが、その前に手続きとツールを準備する必要があります。  iPhoneアプリ開発を始めるためにはデベロッパー登録とSDK(ソフトウェア開発キット)のダウンロードを行います。デベロッパー登録はAppleのWebサイト上で行えて、それが終わるとSDKのダウンロードが手に入ります。 SDKにはサンプルコードや各ドキュメントなどが梱包されているので、初めて扱う人は目を通してみましょう。  肝心のコーディングはXcodeで行いますが、Mac OSを搭載したコンピュータが必要で、他にiPhoneがあれば画面上でアプリを確認できるので便利です。

ヒットしたiOSアプリ事例

 では実際にどのような企画がヒットしたのか紹介したいと思います。今回は、一貫したコンセプトのもとに「返信ください」や「ステルス彼女」などのヒットゲームを制作しているアプたまというアプリ開発チームが、彼らのブログでヒットまでへの流れを解説してくれています。(参照:「GrowingAPPアプリマーケティングブログ)

参照元:growingapp.jp

 彼らの発想は上記の5Wを徹底して考えることから始まります。  その中でも先にWhoの部分を「ゲーム好きの若年層」などとターゲットを絞って、次にターゲットはどのようなモノに興味があるか、どうすれば楽しんでもらえるかという風にこの5Wを進めていきます。  次に、ゲームのコンセプト(いわゆるWhatの部分)を考えるのですが、ここでは組合せの手法を使っています。具体的に「返信ください」を例にとってみると、これは恋愛とツールを掛け合わせたゲームで、ユーザーにモテモテ体験を提供してくれる……というわけです。

まとめ

 このようにアイディアやコンセプトを組み合わせることによって新しい価値を作り出そうとしていて、その結果、非常にユニークなモノが出来上がっています。それは、彼らの言葉を借りるとブルーオーシャンを作り出すという事で、組合せで発想を転換することによって競合を避けることができるということです。  iPhoneアプリは発想が大切です。ひらめきと論理的なフレームワークを利用すればきっと刺さる企画が出来上がるはずです。準備することや気を付ける点などはありますが、興味があればぜひ挑戦してみてください。 <文/TechAcademyマガジン編集部
1
2
3
4
【文/TechAcademyマガジン】Education×Technology「EdTech(エドテック)」を切り口に、IT教育、ITスクール、プログラミング学習などの最新教育トレンド、関連情報を紹介するWebメディア。未経験でも最短4週間でiPhoneアプリ開発やプログラミングのスキルを身につけることができるオンライン完結型のプログラミングスクール「TechAcademy」も運営している。


全8回の目次

1.知識編:iPhoneアプリの全体像
2.事前準備編:必要なアプリのインストール方法
3.コーディング編:Swiftを書いてみよう
4.デザイン編:UI/UXデザインとは/なぜデザインが重要なのか
5.実践編:実際にアプリを作ってみよう
6.企画編:アプリの企画からリリースまでの流れ
7.マネタイズ編:収益を上げる3つの方法
8.集客編:より多くの人にアプリを使ってもらうために