ベストセラー「ジョコビッチの生まれ変わる食事」翻訳者・タカ大丸が一年でサブスリーを目指す、超私的マラソン日記

同級生との何気ない会話で再び奮い立った

 2016年12月末。都内某所で私はご多聞にもれず忘年会に顔を出していた。男三人の焼き鳥である。  うち一人Nは私の高校時代の同級生で、現在は農林水産省の高級官僚、つまりおそらくは同学年の出世頭ということになろう。  もう一人の男・Fは私の同級生の実兄である。Nとは中学時代共にテニス部へ所属し、Fの実弟・Tと私は高校時代いつもつるんでいて一緒に大学受験にも行った。ただ、Tはその後カナダ・ヴァンクーヴァーに移住、すでに現地で結婚して子供も生まれ、永住権も取得している。  そのとき、唐突にFが口を開いた。 「オレ、来年(2017年)末にホノルル・マラソン走ることにしたんだ」 「え、走ってるの?」 「おお、岡山マラソンで走ってな、4時間7分だった。惜しかったよ」 「やるじゃん。フルでそのタイムはなかなか出ないよね」  そのとき、Fの口から決定的な一言が出た。 「ホノルルで、久しぶりにTと会うことになってるんだ。あいつは走らないけど――」
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ジョコビッチの生まれ変わる食事

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