政府がギャンブル等依存症対策へ本格的に乗り出す。肝となるのは「自己排除プログラム」

ID制限による「自己排除プログラム」とは?

「自己排除プログラム」とは、自分自身がどうしてもギャンブルをしたい衝動に駆られても、ギャンブルが出来ないように、事前にギャンブル場に自身を排除するよう申告しておくことであり、申告しておけば、ギャンブル場は本人の「入場」や「参加」を絶対に認めない。これは、本人だけではなく、家族の申告も可能であり、ギャンブル等依存症に悩む家族にとっても有効な対策である。  実は、一部のパチンコ店においては、この「自己排除プログラム」を実施している。しかし現在は該当遊技場の「会員カード」を利用した際にのみ発動されるプログラムとなっており、「会員カード」を利用しない遊技や、該当店舗(事前申告をしている店舗)以外の店舗では遊技が可能となっているため、実効性はまだまだ乏しい。  兎にも角にも、「ギャンブル大国――日本」が本腰を入れ始めたギャンブル等依存症対策。3月には、厚生労働省が改めて「ギャンブル等依存症者」の統計を発表する。運営側にとっては、経営と対策の狭間でギリギリの選択を迫られることになりそうだ。 <文・安達 夕>
Twitter:@yuu_adachi
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