Vリーグ唯一の日本人選手、元横浜FC・井手口正昭が大活躍【2016年アジアサッカーまとめ】

日本とベトナムサッカーの交流が一層強化された2016年

 今年から新たにスポンサーに加わったスズキは、東南アジアサッカー選手権「AFFスズキカップ」の冠スポンサーとして、ASEANでは既にお馴染みの日系企業。  スズキは、ベトナムにおいてサッカーを通じたマーケティングを行うことで、ブランド構築および四輪車・二輪車の販売拡大を狙っている。また、同じく今年からスポンサーとなったZ.comは、ネット人口の多いベトナムでインターネットインフラ事業の拡大を図っており、スター選手のグエン・コン・フオンと個別スポンサー契約を結び、同選手を起用したプロモーションを展開中だ。  日越サッカーの交流が一層強化された昨年2016年。  Jリーグがアジア戦力を推進する中で、2017年以降も日越サッカー界では、ビジネスや人材育成、社会貢献などあらゆる分野での交流が活発になっていくことが予想される。経済成長著しいベトナムは30歳未満の若年層人口が多く、消費活動も非常に盛ん。安定した政治・社会情勢、親日家の多さなども味方して、サッカーのみならず様々なビジネスシーンにおいても日本にとって最良のパートナーになり得る存在だ。 <宇佐美 淳> 1981年生まれ、愛知県出身、ベトナム・ホーチミン在住の翻訳家兼ライター。2005年にベトナムに渡り、5年間日本語教師として語学センターや大学で教壇に立った後、2011年にベトナム情報配信サイトの運営会社に就職して編集長を務め、2014年に退社。在職中の2013年にベトナムサッカーの専門サイト「ベトナムフットボールダイジェスト」を立ち上げ、現在も個人で運営を続ける。「アジアサッカー研究所」や「フットボールチャンネル」などでコラムを連載中。 <アジアサッカー研究所> 東南アジアを中心としたアジア新興国と日本およびアジアの国々のさらなる発展のために、各国の取り組みをリサーチし、関係者に共有し、さらなる価値を創造していくことを目的として、人材開発とコンサルティング分野など、日本とアジアのサッカー交流を加速させるプロジェクトとして活動している。
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