大阪環状線「45年ぶり」の新造車・323系デビュー!「改造プロジェクト」で西の大動脈はどう変わる?
2016.12.24
大阪の大動脈・JR大阪環状線が大きく生まれ変わりつつある。
JR大阪環状線は、大阪駅を起終点に大阪市の中心部をぐるっと一周する21.7kmの環状鉄道で、沿線には大阪城に近い大阪城公園駅・森ノ宮駅、多くの焼肉店が軒を連ねる鶴橋駅、日本一の超高層ビル「近鉄あべのハルカス」がそびえる天王寺駅、通天閣や新世界の玄関口である新今宮駅、そして支線としてUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のアクセス路線でもある桜島線(ゆめ咲線)などがあり、まさに「大阪の顔」と言うべき路線だ。
大阪環状線はその性格上、東京のJR山手線と比較されることも多いが、JR東日本が運行する山手線では、JR化後に「コスト半分、寿命半分」というコンセプトのもと時代にあった車両の投入・更新を行い、103系(1988年引退)、205系(2005年引退)、E231系500番台、そして最新型のE235系と車両の世代交代を重ねたほか、駅構内のリニューアル、特にバリアフリー化と駅ナカ整備に力を入れた改良を急速に推し進めた。
それに対し、JR西日本が運行する大阪環状線では、他線乗り入れ車両を除くと一貫して国鉄時代に製造された堅牢な造りの車両(103系、201系)を改装したうえで使い続けるという手法を採ってきたほか、数年前までは国鉄時代の面影が強い内装のままの駅が多く、とくにバリアフリー対応やトイレに関しては利用客から苦情が出ることも多かったという。
しかし、近年はそういった「旧態依然たる路線」という大阪環状線のイメージは大きく変わりつつある。その象徴となる存在が、12月24日にデビューした新型車両「323系」だ。
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