大阪環状線「45年ぶり」の新造車・323系デビュー!「改造プロジェクト」で西の大動脈はどう変わる?

モデル駅の森ノ宮駅

 森ノ宮駅の改良にあたっては、OCT大阪工業技術専門学校(大阪市北区)の協力のもと、大阪環状線全体のリニューアルテーマ「明るい、きれい、わかりやすい」に加えて「森」をコンセプトに空間構成をおこなったという。このような沿線の学校との産学連携は、他駅の改良・改装や、先述の「OSAKA POWER LOOP」のデザイン制作においても行われている。  駅舎についても「森」をテーマに全面リニューアルされ、構内は昭和初期からの無骨なリベット打ちの柱も生かしながら、バリアフリーなどの機能面強化のみならず案内表記類も一新。タッチパネル式案内板などの最新機器を新たに導入しつつ、それだけに頼るのではなく「直観的」に分かりやすい大型のピクトグラムを要所に配置した。  また、新たに発車メロディとして「森のくまさん」を導入。誰でも知っている童謡を用いることで自然と「森」を印象づけるという遊び心も見える。  この「モデル駅」となった森ノ宮駅を皮切りに、同様の大規模改良は環状線内各駅で行われている。
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他の駅も個性豊かに
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