確定拠出年金で得をする3つの裏技

4つの投資対象に均等配分でも好成果

 ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏はどのような組み合わせと配分が無難だと考えているのだろうか?実は、極めて単純明快な発想の投資でも案外効果的な分散投資が可能だという。 「先進国の債券と株式、新興国の債券と株式、それぞれのインデックスに4分の1ずつ分散した場合の過去十数年間におけるパフォーマンスを検証してみると、年利4~5%程度のリターンが得られています」  無論、過去の実績は将来のことまで保証したものではないが、リーマンショックなどに見舞われた時期まで対象に検証しても、意外と堅実な成果が得られていたのも確かな事実だ。おそらくここで、「債券と株式のミックスは山崎氏が否定的だったバランスファンドと同じアプローチでは?」と思った読者がいるはず。だが、自分自身で配分を決めてコスト負担も把握しているわけだから、それらのことがブラックボックス化しているバランスファンドへ投資するのとは根本が異なる。  ただ、山崎氏が指摘していたように、DCの中で4分の1ずつ均等に配分していても、一般口座も含めた比率は異なってくることになる。そういった点の調整が難しいのも確かではあろう。とはいえ、「すべて均等」というざっくりとした考え方でも効果は見られたし、深く考えすぎて行き詰まってしまうのも考えものかもしれない。
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公的年金を運用するGPIFを手本に!?
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