売上は前述の通りである。しかし、ギャンブルだ。掛け金がそのまま「消費」される訳ではない。
「勝つ人」もいれば、「負ける人」もいる。客の掛け金は、ギャンブルである以上、必ず還元されているのだ。その還元率を元に、パチンコと公営ギャンブルを再検証してみる。
公営ギャンブルは、それぞれ所管の官庁があり、法律によって還元率が定められている。例えば競馬の還元率は74.1%であり、仮に1レース100億円の売上があれば、74億円は客に還元されている。粗利率26%ということになる。ちなみに、競輪は75%、競艇は74.8%、オートレースは70%となっている。
還元率だけに注目するならば、宝くじの還元率は45.7%ともっとも低く、サッカーくじ(toto)も49.6%と半分以下の還元率となっている。「数学者は日本の宝くじを買わない」という噂は、誰が言ったのかはともかく、的を射た言葉ではある。