ギャンブルにおける売上とは、客が「賭けたお金」である。
まずは公営ギャンブルから。公営ギャンブルの雄はやはり「競馬」。JRAが発表した2015年度の売り上げは約2兆5834億(前年比103.6%)である。近年の重賞レースを増やしたり、TVCMで好感度の高いタレントを起用したりする対策が功を奏した形だ。
他の公営ギャンブルの売上は、関連団体の報告によると、競輪が6159億、ボートレースが約9953億、オートレースが668億となっている。ちなみに宝くじの売上は9154億、サッカーくじ(toto)は1000億である。
「カジノ法案」反対派の議員が指摘するように、上記公営ギャンブルの売上に比べ、パチンコの「23兆2290億円」(日本生産性本部発行「レジャー白書2016」より)という数字が桁外れなのは一目瞭然だ。「23兆円」ものお金がパチンコの玉になり、スロットのメダルになった。