あの忌まわしい航空券燃料サーチャージが復活間近 対処法は?

シェールガスが燃油価格を抑えていたが……

 航空券そのものは、需要と供給や同路線に競合があるかどうか、あるいはその質や戦略、季節性により変動する。  一方、燃サは当然ながら原油価格と為替に左右される。  NY原油で1バーレルが100ドルを超え140ドル付近であった2008年のリーマンショック直前や、その後の2011年から2013年中までの100ドル前後で推移していたていた頃を思い返せば燃サが原油価格に大きく左右されることが分るだろう。  NY原油の推移を見ながら、以前は年に4回、現在は年に6回の2カ月ごとに各航空会社で検討されている。  そして2014年1月のOPEC原油減産見送りと米国でのシェールガスの影響で、原油価格は一気にリーマンショックを上回る下落を始めた。一時は30ドル近辺で底値を打ったものの、その後は40ドルを挟む展開で推移してきた。  シェールガスは主にプラントなどで化石燃料よりも優位性を発揮し、もはや米国は世界一の産出国であるだけでなく輸出国でもあるというニュースが世界を駆け巡っていた。  さすがにそれは原油が100ドル付近で推移するからこその採算性であり、40ドル台となれば米国内のシェールガスプラントは休止や閉鎖に追い込まれたモノも少なくはない。  しかしこの米国シェールガスが、原油の高値にキャップをしたことは確かでそれは現在でも同様である。以前のような原油価格の青天井を煽ったり恐れるような原油相場は現状では考えられないとする専門家も多い。
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そこへやってきた厄介なトランプ相場
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