被害発生から2か月経過後の中国による北朝鮮洪水被害支援にまつわる、ある「噂」

 通常、大災害が発生すれば、迅速に支援が決定、発表され生存者救助など時間との勝負となることが多い。今回の中国の支援決定は北朝鮮から要請を受けてのことだという。  しかし、こんな話もある。洪水発生後、被災地域に隣接する図們や延吉への脱北者が急増し、国境警備を厳重にするなど中国政府は緊張を強いられており、これ以上の脱北者流入を防ぐために支援を決定したのではないかと中国関係筋は語る。  中国が北朝鮮を継続的に支援する理由は、指導者同士の絆でも、歴史的な経緯でも、人道主義でもない。北朝鮮が消滅することは即ち米軍基地が中国の目と鼻の先までせり上がってくることを意味し、そうなると中国にとっては安全保障上の重大な脅威となるからだ。また、北朝鮮からの大量の難民が中国の少数民族朝鮮族と結託して反政府勢力になることも恐れているとも言われる。今でも中国は原則デモやストライキなど人が集まることを禁止しており、常に監視し、神経を尖らせているくらいだ。
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支援を隠れ蓑にした密貿易という話も
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