Jリーグ練習生どまりだった男が、業界1位の起業家に。akippa社長・金谷が描く「世界一の駐車場サービス」という夢

 起業から8年経った今、同社は従業員106名を数える大所帯のベンチャー起業へと変貌しているakippa。  その背景には、「できる可能性があることは全てする。限界を自分で設定しない」という金谷の飽くなき探究心がある。2014年には、日本最高峰のベンチャーイベントであり若手経営者の登竜門でもある、「Infinity Venture Summit Fall Lanch Pad」で上述のパーキングシェアアプリをプレゼンし、見事優勝を果たす。  この経験で、経営者として注目を浴び次々とチャンスを得ていく。特筆すべきは、同社の事業へ投資する企業のネームバリューだ。DeNA、三菱東京UFJキャピタル、TORIDOLL→、朝日放送が総額12億円を同社へ投資。またパーキングスペースに関しても、関西、関東の主要電鉄会社、住友不動産や三菱地所といった財閥系企業、大阪市など名だたる企業や行政との連携を果たした。 「ウチのようなベンチャー起業が信頼を得るためには、あらゆる可能性を想定し、全ての手を出しつくす姿勢が必要です。そこに一切の出し惜しみはありません」。  国内シェアを伸ばし続ける一方で、近い将来に実現予定の海外でも事業展開を予定している。まさに“伸び盛り”との表現が当てはまる同社は、まだまだ先を見据えている。
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スポーツに打ち込んだ経験は十分に活かせる
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