若者のドンチャン騒ぎでシャッター商店街に活気を――大阪「セルフ祭」にみる好例

「そしたらもう、セルフでやって」

セルフ祭発起人のコタケマン氏。「もともと地域活性化とか、震災寄付とか大それた目的はないんです。ただ、楽しくワイワイやりたかっただけ。今もそれは変わりません」(コタケマン氏自宅にて撮影)

「この商店街がめっちゃ好きやったんです。大阪らしい独特な雰囲気があって。それでこのへんのアート関係者に祭りやろうって声かけたのが最初なんですが、その後はどんどん一般の人が増えてきて、勝手にいろんなことをやり始めたんです」  セルフ祭りという名前の由来は何か。 「1年目にノリでどんどん声掛けてたら、わーっと人が集まって私一人ではさばかれへんようになって、『そしたらもう、セルフでやって』ばっかり言うてたら、『セルフ祭り』になったんですよ」 「みんな好き勝手に馬鹿なことやってるだけ」とは言っているが、この祭りには隠れた狙いもある。 「東日本大震災の後、被災地に住んでいた友人に話を聞くと、被災地には支援物資が有り余っていて、被災者の側も支援してもらうのに慣れてしまっていると聞いた。色々悩んで、まずは自分らの地元を盛り上げるのが一番やと思ったんです」
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「半分閉まってる?半分開いてるからええやないか」
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