狙えインバウンド。日本のスノーリゾートが秘める潜在的可能性

 そんな中、国内スキー・スノーボード市場で、スキー場の運営及びスキー場の運営に関する総合コンサルティング会社として、日本駐車場開発株式会社(東証1部上場)からスピンアウトし、2005年12月に設立、2015年4月にマザーズ上場を果たした「日本スキー場開発株式会社(NSD)」も、今後注目を集めそうな企業かもしれない。日本スキー場開発は、2016年7月期売上高55億8447万、営業利益1億713万円である。  日本スキー場開発は、HAKUBA VALLEYエリアにおいて最大規模を誇る白馬八方尾根スキー場、白馬岩岳スノーフィールド、栂池高原スキー場、鹿島槍スキー場の4スキー場、北志賀エリアの竜王スキーパーク、菅平エリアの菅平高原スノーリゾート及び川場スキー場、東海エリア及び関西エリアからのアクセスに優れためいほうスキー場の計8か所のスキー場を有する。  ウィンターシーズンの事業は、主にリフト券の販売、料飲の提供及びスキー・スノーボード用具のレンタルを行っている。日本スキー場開発では、ウィンターシーズンではないスキー場が営業していない期間をグリーンーズンと呼んでいるが、グリーンシーズンでは、主にスキー場のロープウェイやゴンドラの索道を利用した事業及び宿泊施設・店舗を利用した事業を行っている。
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日本スキー場開発のインバウンド施策は?
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