米国が半世紀ぶりに国交の復活を果たしたキューバだが、そのキューバにもロシアは軍事情報基地を再開させることを計画している。復活させようとしているのは1967年から2002年までレーダーによる情報傍受を目的にしていた基地で、ロシアが外国に所有する傍受システムでは最大の能力を持っていたという。維持費の問題と米国からの撤去の要請もあり、2002年にロシアはキューバからそれを撤去した。プーチン大統領はそれを復活させたいと望んでいるのだ。(参照『
Sputnik News』)
キューバ政府はベネズエラからの安価な原油の輸入が出来なくなって、最近ロシアに対して安価な価格で原油の供給を依頼したという事情もある。プーチン大統領が安価な価格での原油の供給と見返りに、このレーダー配備を要望してくる可能性もある。しかし、キューバは米国から僅か250km離れているだけだ。如何なる条件であれ、キューバ政府がロシアからの要望の受け入れることを米国が黙認するとは思えない。