実は、この狩猟型と農耕型の割合、そしてモチベーションエリアの6つのエリアの割合は、直近の分解スキル・反復演習の参加者538名の結果をみる限り、所属する組織によって大きく異なっている。
例えば、外資系IT企業社員が狩猟型社員の割合は64.2%と突出している一方で、銀行員は38.4%と大きな隔たりがあるのだ(表1参照)。外資系IT企業の中でも、最も狩猟型の高い企業では、その割合は73.2%にのぼる。組織の4人に3人は狩猟型なのだ。
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表1 所属組織別 狩猟型と農耕型の割合
外資系IT企業社員と銀行員の6つのモチベーションエリアの割合をみると、表2のように台形のグラフが逆に向かい合っているように、正反対であることがわかる。外資系IT企業社員の「目標達成」志向と「地位権限」志向は群を抜いており、銀行員の「他者協調」志向と「公私調和」志向は、各所属組織の中で最も高く、台形の底辺の両端の如く、グラフを際立たせている(表2参照)。
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表2 外資系IT企業社員と銀行員のモチベーションエリア別割合の比較
変革を先取りしたいIT業界と、堅確性を求められる銀行とで、モチベーション志向が狩猟型と農耕型とに分かれるのは、予想通りの結果といえる。しかし、一見、意外なモチベーションエリアを示した組織もある。