「積極的武力攻撃」へと変質したPKOへの参加で自衛隊は大丈夫か!?

憲法をどう解釈しても、現在のPKO部隊での任務は違憲

PKO部隊として南スーダンに派遣されている自衛隊。現在は、橋や道路の整備など作業を行っている(陸自ウェブサイトより)

 PKO(国連平和維持活動)の一環としてアフリカの南スーダンに派遣中の自衛隊は、安保法制によって11月から「駆けつけ警護」が可能となる。他国のPKO部隊が武装集団などに襲撃された際、自衛隊が駆けつけて応戦するというものだ。  大統領派と副大統領派が交戦するなど、南スーダンが事実上の内戦状態にある中で、自衛隊員の直面するリスクは決して低くないうえ、憲法上の問題も大きい。  紛争地での国連活動に詳しい伊勢崎賢治・東京外語大教授は「そもそも、現在のPKO活動にPKO協力法が対応していません。それどころか憲法をどう解釈しても、PKO部隊での任務は違憲となります」と指摘する。
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