【地域おこし協力隊の闇】国家資格があっても下働き、謎の“武闘派”職員、40歳で老人扱い

成果を横取りされた後に追い出される

   九州のある県に赴任したFさんはもともとWeb関係の仕事をやっており、面接では地元特産物のPR担当をするはずだった。ところが赴任したら話は変わっていた。  「今流行のふるさと納税の係になっていました。特産品を集めるために村を歩きまわり、農協を説得し、やっとWEBサイトの公開にまでこぎつけました。ところがそこからが泥沼でした……」  うまい魚介類で有名なこの地域は、ふるさと納税ブームに乗って爆発的な申し込みが入った。サイトを立ち上げてたった2か月で3000万円近い税収が舞い込んだのだ。そこで事件は起こった。  「ある日、村役場に出勤してみると年配の女性職員が自分の席に座っていました。そこで突然言われたんです。『この仕事は私がやるから、あんたはそこで封筒の袋詰作業でもしてろ』ってね」  税収が思いのほか大きく膨れ上がり、村役場はかつてないフィーバー状態。責任者であるはずのFさんのことなどすでに誰も見向きもせず、すべては総務課長の手柄になっていたという。  「あとで聞いた話では、その女性は総務課長の愛人と噂されていた人だったんです。サイトだけ作らせてあとは全部役場に取られてしまいました。地域おこし協力隊なんて所詮使い捨てですよ。良いところだけ利用されて総務から追い出されました。たった一人での地方移住ですからね。味方なんて誰もいません」
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”武闘派”の市役所職員の謎
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