核実験直後の北朝鮮で初の航空ショーが開催。その「狙い」とは?
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一方の北朝鮮研究者やオタクは、今回の航空ショーで外国マスコミへ初公開された元山の新空港「葛麻(カルマ)空港」にも注目していた。同空港は、軍用空港だったものを旅客用空港へリノベーションし、昨年11月に開港させたものだ。少し前の昨年7月には首都平壌の空港をリニューアルするなど近年、北朝鮮は空港インフラ、航空機活用に力を入れている。
さまざまなジャンルの愛好家が集った北朝鮮の元山航空ショー、果たしていかなる様子だったのか?リポートしていこう。
5回目の核実験実施を行なったことで、さらなる制裁も検討されるなど国際的な圧力が強まる北朝鮮で、9月24日、25日に同国初となる航空ショー「元山国際親善航空祝典」が開催され、航空マニアや北朝鮮マニアである日本人25人を含む外国人1000人が参加した。現地ガイドの説明では、開催地である元山から約1万5000人、その他の地域からの北朝鮮人約1000人が参加したという。
ちなみに、今回の航空ショーの会場となった元山は、多くの拉致された日本人が最初に連れてこられた場所であり、今でも港には万景峰号92が停泊しており見ることができる。
航空マニアにとって、最大の楽しみはどんな飛行機が登場するのかだった。というのも、北朝鮮は、キューバ同様に経済発展から取り残りされてきた結果、進化しない古代魚シーラカンスのような状態となり、航空機や鉄道、自動車など旧時代のものが現役で活躍している。そのため、最近では、様々な分野のオタクから「動く博物館」と注目され、世界中のオタクたちが訪朝しているのだ。彼らは北朝鮮という国自体はあまり関心はなく、あくまで興味は航空機などのそれぞれの嗜好対象だったりするわけだ。
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