核実験直後の北朝鮮で初の航空ショーが開催。その「狙い」とは?

ミグ21女性パイロット登場で大盛り上がり

 会場の一番奥には航空機や軍用機の模型、帽子、記念品などの売店が青いテント内に並び休憩時間などに買い物できるようになっていたという。中でも目立って多かったのはビール販売店だ。売り子は9月9日まで平壌で開催されていた「大同江ビール祭り」と同じCA風ユニフォームの女性とまさにビール祭り再開催状態に。使えた通貨は中国人民元や米ドルで、元山では平壌の店ではあまり使えない米ドルが使えるなど違いを感じることができた。

テント内はビール販売店が多くビール祭り状態

 2日間の航空ショーでもっとも盛り上がりを見せた場面がある。それは、ミグ21の2人の女性パイロットの登場だった。「金正恩党委員長が指導された…」との紹介が流れると、後列の北朝鮮人観客たちがオオオという大歓声と両手を上げ、出発を見送り、到着時には、規制線を超えてミグ21を追いかけるように滑走路へ向かって大移動を始めた。  この現象は「モランボン楽団」などの音楽公演でも金正恩党委員長が映像に登場すると全員が一斉にスタンディングオーベンションをすることで知られ一種の義務のような「お約束」である。それでもなお、外国メディア側も盛り上がらずにはいられない。なにせ2人の女性パイロットがミグ21の前で記念撮影に応じてくれたので多くの北朝鮮人や外国メディアが彼女たちを取り囲み大盛り上がりだった。
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航空ショー開催の「狙い」
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