いまだ根強い「STAP細胞が本当はあった!」説がやっぱりおかしいこれだけの理由

STAP細胞の都合のいい部分だけ抽出されて報道されている

 たとえば2016年3月に、ドイツの研究グループが、STAP細胞の作製に成功したという記事が出回った(参照:「ビジネスジャーナル」)。これを読んで、「やっぱりSTAP細胞は存在した」と思った人も多いだろう。実際に、Twitterで「STAP細胞 成功」などのワードで検索すると、STAP細胞の存在に肯定的な発言も目立つ。それでは、ドイツの研究グループは、実際にSTAP細胞の作製に成功したのだろうか。「STAP細胞の作製に成功した」と主張するためには、次の条件が必要になる。 1.小保方氏らが行ったのと同一の方法で実験を行うこと 2.その結果として、STAP細胞に見られる特徴がすべて備わった細胞が作製されること  ドイツの研究グループから発表された研究成果が、これらの条件を満たしているかを見てみよう。  まず、小保方氏らによるSTAP細胞の作り方だが、リンパ球細胞に弱酸の溶液をかけている。ドイツの研究グループでは、細胞の刺激に用いた溶液はpH3.3であり、オリジナルの方法よりも強い酸を使っている。また、小保方氏らは細胞が初期化される際に二つの指標(マーカー)が発現することを確認している。ドイツの研究グループは、このうちの一つのマーカーの発現を確認しているが、もう一つについては発現が確認されなかったとしている。
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ドイツの研究グループは「成功した」とは主張していない
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あの日

小保方 晴子手記