小池都知事の打ち出した「20時一斉消灯」は根本解決にならない!
2016.09.22
東京都の小池百合子知事が、都職員の20時以降の残業を原則禁止すると発表した。罰則こそ考えていないというが、20時に全庁を一斉消灯、それ以降の退庁者は庁舎出口で確認し、所属部局に伝えるという。ライフ・ワーク・バランスの実現のため、「仕事の効率化に取り組み、早く帰ることを競い合う風土に変えていってほしい」と職員に呼びかけていると報道されている。
この記事がYahoo!ニュースに配信されるや、コメントは殺到し、翌日には4,000件を超えた。コメントのほとんどは、「素晴らしいです」「良い取り組みだと思います」「他の会社もお願い」などと、賛成意見だ。まさに「働き方改革」の旗を振る宣言のように思える。
ハーバービジネスオンラインの読者のみなさんは、この宣言をどう受け止めているだろうか。「ライフ・ワーク・バランスの実現に一歩近づく」「長時間労働の弊害を是正できる」「働き方改革に資する」と、この取り組みを支持するだろうか。そのような印象を持つ読者が多いかもしれない。
そして、周期的に早帰りデーがはやるのと同じように、これを機に、20時一斉消灯を取り入れる企業や団体が増えるかもしれない。しかし、私は、この宣言に一抹の危惧を禁じ得ないのだ。
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