いよいよ始まる職場の「ストレスチェック制度」、効果がなくても受診すべき理由とは?

 昨年12月、心の健康診断とも言える「ストレスチェック制度」が始まりました。この制度は職場のメンタルヘルス対策のセルフケアの強化・徹底と、職場環境の改善を目的とされています。  関係者たちからは新制度に対し、さまざまな期待や不安が寄せられています。会社側は「メンタルヘルス不調者の減少につながるのではないか」、従業員側は「自分の結果が会社にバレないのか」と考えているのです。  今回は実際に年間1000件あまりの産業医面談を行い、働く人のメンタルヘルスの最前線に立っていると自負する産業医として、この新しい制度につて簡単に説明させていただくとともに、働く人たちにどのように活用するといいのかをお話しさせていただきます。

「ストレスチェック制度」受診の流れ

 今回のストレスチェック制度は、2つのイベントからなる制度です。高ストレス者を定める「ストレスチェックテスト」と、就業上の措置を必要とする人を判断する「面接指導」です。 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=109388  ストレスチェックテストとは、ストレス要因(仕事の量や時間、プレッシャーなど)、周囲のサポート、ストレス症状などの3領域からなる質問に答え、点数をつけ、ある一定以上の得点者を高ストレス者とするものです。  制度開始に合わせて厚生労働省が標準的な質問として57問からなるストレスチェックテストを公表しています。(※こちらのリンクからも同様のストレスチェックが可能ですhttp://kokoro.mhlw.go.jp/check/⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=109389
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ストレスチェックは効果がない!?
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