いよいよ始まる職場の「ストレスチェック制度」、効果がなくても受診すべき理由とは?

 ズバリ、お答えします。もしあなたが、「高ストレス者」と判定されたら、結果が会社にバレる面接指導でなくてもいいので、必ず誰かに相談しましょう。  ストレスチェック制度が義務とされている会社には通常、産業医がいるはずです。ならば、まずは産業医面談を申し込まれてはいかがでしょうか。医者の守秘義務により、あなたの相談内容は会社には開示されないはずです。その際、ご自分で印刷したストレスチェックテストの結果を持参するとなお良いでしょう。  産業医がいない、会社も産業医も信用できないと感じるのであれば、ご家族でも友人でも、誰か自分の話を聞いてくれる人にお話に行きましょう。

誰かに相談することの重要性

武神健之氏

武神健之氏

 厚生労働省のデータでは、強い不安、悩み、ストレスがあるときに、約9割の人が“相談すること“により、不安が解消したか、少なくとも気が楽になるという結果が出ています。  念のために申し上げておきますが、この場合の「相談」というのは専門家への相談ではなくて、家族や同僚、友人に話をする、それだけのことです。人は不安や悩み、ストレスを抱えているときに、それを誰かに話すだけで気持ちに整理がついたり、発散したりできますから、相談することの効果はすごく大きいのです。  話すことによって、自分の頭の中だけで考えているだけよりも、より整理ができます。上手なカウンセラーは、頭の中のこんがらがった紐を解くように、話を聞いてくれます。特にアドバイスを受けていないのに、なぜかカウンセリングの後に頭の中がスッキリしていたり、解決の方向性が見えたりするのはこのためです。話すことによって頭の中が整理されたのです。  話すことは大切です。だから、話すべき人を決めておきましょう。不調になってからではなく、元気な今のうちから決めておきましょう。  話を聞いてもらう相手としては、ヘタにアドバイスなどをされるよりは、ただ「うん、うん」と話を聞いてくれる人を見つけるべきでしょう。産業医やカウンセラーはもちろん、友達でもいいので「うん、うん」と聞いてくれる人を、元気なうちに身近なサポーターとして見つけ、いつでも誰かに、相談できる体制を持っていることが大切です。  年に1回の心の健康診断「ストレスチェック制度」。自分のためにも前向きに、建設的に、利用していただけますと幸いです。 <TEXT/武神健之> 【武神健之】 たけがみ けんじ◯医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業等で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行い、働く人のココロとカラダの健康管理をサポートしている。著書に『不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣 』(産学社)、共著に『産業医・労働安全衛生担当者のためのストレスチェック制度対策まるわかり』(中外医学社)などがある ◆一般社団法人 日本ストレスチェック協会のホームページフェイスブック ◆『産業医 武神健之』公式ホームページフェイスブック ◆『医学博士 武神健之』公式ホームページYouTube
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不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣

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