人を惹きつけるためには、視線は上下左右どこに外すといい?

視線をはずす方向は、さまざま

 相手を引き付けるためのスキルを分解していくと、実は、とても簡単なパーツスキルを身に付けると、格段に相手を引き付ける度合が高まることが、分解スキル・反復演習型能力開発プログラムを実施する中でわかってきた。そのスキルとは、視線のはずし方のスキルなのだ。  なんだ、そんなことかと、思う人も多いに違いない。しかし、「では、どのように視線をはずしたらよいでしょうか?」と問うと、実は、答えはさまざまで、上、下、横、斜上、斜め下と、約20%ずつにばらつく。「百聞は一見に如かず」なので、自分自身で自分の視線のはずし方を確かめてもらう。演習では、2人一組になっていただき、1分程度の自己紹介をする。それを、スマートフォンで、できるだけ正面から録画し、自分で再生して、視線をどの方向へはずしているか確認するのだ。結果はやはり、ばらつく。  視線はこのようにはずすと相手を引き付ける力が高まるといくら解説しても、頭ではわかったつもりになるが、実際にそれを体現できるようにならないので、解説はしないで、自分自身の話し相手になったつもりで、再生動画の中の自分が視線をはずすたびに、話し手に対してどのような感情を抱いたかを書き出していただく。視線をはずす方向別に、書き出した結果をまとめると、概ね次のようになる。
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「視線の外し方」は両刃の剣
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