さて、ソフトバンクの資産と負債(BS)を見てみよう。
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ソフトバンクと五大商社の自己資本比率(単体)
まずソフトバンクの自己資本比率は極めて低い。これは約20兆円もの資産のうち、12兆円弱という日本最大の規模で借金をしているからだ。
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ソフトバンクと五大商社の「有利子負債と資産」(兆円)
現金も’15年度期の時点で2.6兆円を保有し、他の商社を圧倒している。
さらにアリババ、ガンホー、スーパーセルといった大手IT企業の株を6月に売却し、2兆円を得た。それから前述のとおり、すぐにARM社を買収、追加で1兆円のつなぎ融資も行った。このように、ソフトバンクは躊躇なくお金を使うから借金は膨らむ一方なのだ。
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ソフトバンクと五大商社の保有する「現金」(兆円)
資金調達の方法は市場から集める(直接金融・株)か、銀行から借りる(間接金融・負債)のどちらかしかない。その点において、どちらも目一杯やりきって会社を伸ばしているのがソフトバンクといえる。それが高い時価総額のゆえんなのだ。
ところで、総合商社といえば帰国子女やTOEIC・TOEFLの高得点者が多数在籍する、グローバルな会社というイメージがあるかもしれない。しかし、グローバル企業であるという点でもソフトバンクのほうが徹底している。