任天堂本社(photo by Moja~commonswiki CC BY-SA 3.0)
アメリカをはじめ海外で大ヒットしている「ポケモンGO」が、ついに日本でもサービス開始となった。
米Niantic社への出資を通じて、同ゲームを開発、リリース、アメリカのAppstoreで連日1位を獲得するなど大ヒットに導いた任天堂の時価総額は、ここ2週間で2兆円も増えた。
時価総額2兆円というと、富士フイルム・新日鐵住金・コマツ・オリックス・京セラ、あたりの日本の名だたる企業1社分に等しく、DeNAとmixiとグリーとコロプラとガンホーという日本のソーシャルゲーム企業の雄たちの時価総額を足した額よりも大きい。
しかし、10年スパンで見ると、任天堂の株価は長期的に低迷しており、ようやく全盛期の半分近くに戻しただけであることがわかる。
任天堂の株価が最高値をつけたのは’08年。
この年は「ニンテンドーDS」「Wii」を主力として、任天堂が国内国外問わず収益を上げまくっていた頃だが、ちょうど時を同じくして、ガラケーを主体とするソーシャルゲーム市場が盛り上がり、DeNAやグリーが急成長し始めている。
ソーシャルゲームの主役は’12~’13年にガラケーからスマホに移り、ガンホーやmixi、コロプラがヒット作を従え、台頭してきた。
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’15年度において、各社のゲーム事業の売上高を足し合わせると6000億円を超え、任天堂の年間売上高5000億円をも上回る。その間、任天堂が何をしてきたかというと、ガラケー、スマホ領域ではほぼ何もしなかった。