相手の感情を推し量り、適切な行動につなげるロジックを大胆にまとめます。そうすると、次の3ステップに集約することができます。
①表情・感情の特徴を知る
⇒知識習得の段階です。例えば、「鼻の周りにしわが生じたら、嫌悪感情ですよ。」「嫌悪感情とは、不快なヒト・モノ・言動を感じると生じますよ。」「嫌悪の機能は、不快なモノ・ヒト・言動を取り除く、というものですよ。」といった表情と感情に関して正確な知識を学ぶ段階です。
②微表情に気づく
⇒観察力養成の段階です。どんなに知識があっても刻一刻と変化する表情の変化や感情の変化に身を持って気づける必要があります。微表情を含め、言語・非言語から発せられる相手の感情表出に気づく力を養成する段階です。
③感情機能をサポートするアプローチをとる
⇒実行の段階です。例えば、②の能力によって、相手の嫌悪の微表情に気づきます。①の能力によって、相手の嫌悪感=不快なヒト・モノ・言動を取り除く、という行動をとる段階です。特に相手の顔に微表情が浮かんでいる場合、嫌悪感情が抑制されているため、それを解放させてあげるアプローチをとることで、コミュニケーションが円滑に運ぶ可能性を高めることができます。
この3ステップが、コミュニケーション上手な人が、意識・無意識問わず、日々行っていることです。