サイバーエージェント、「AbemaTV」で攻めまくる“メガベンチャー”の意外な堅実経営

強気の姿勢も……パッとしない新規事業

 サイバーエージェントと聞いて、読者はどういう会社をイメージするか。真っ先に浮かぶであろうサービス、もっとも親しまれている「アメーバブログ(アメブロ)」だろう。また最近では、AKB48や三代目J Soul Brothersとトークできるアプリ「755」や、定額制音楽配信サービス「AWA」などが注目を集めた。  社員にはいわゆる「キラキラ女子」や、カッコいい社員が多く、「21世紀を代表する会社を創る」という壮大なビジョンのもと、若くから子会社の社長を任され、新規事業にチャレンジできるなどの企業文化があるとされている。  しかし実際は「サイバー」「エージェント」という名前が示す通り、創業以来のインターネット広告代理店事業が依然として、売上の柱であることに変わりはない。 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=101951

サイバーエージェントの売上高(※同社の有価証券報告書より)

 これに次いで大きいのがゲーム事業で、利益自体は広告事業より大きい。「アメブロ」「AWA」「755」「AbemaTV」など、積極的なCM広告やPRで、同社が全面に押し出しているAmeba事業が占める割合は売上、利益ともにごくわずかだ。 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=101952

サイバーエージェントの利益率(※同社の有価証券報告書より)

 これは、ともに時価総額4000億円前後と、ほぼ同規模の会社であるDeNAのセグメント別売上、利益に類似している。 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=101953

DeNAのセグメント別売上、利益(※同社の有価証券報告書より)

 DeNAも、「マンガボックス」や「Showroom」、その他キュレーションメディアなど積極的に新規事業を展開する“攻め”の社風をウリにしているが、依然として圧倒的に売上を立て利益を生み出しているのはソーシャルゲームだ。本業でしっかり現金を稼いで新規事業に投資しているというわけである。
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他社比較で判明!サイバーの特異な経営構造
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