ビジネストークで最適な「アイコンタクト」は何秒が適切?

アイコンタクトのスキルをほとんどのビジネスパーソンは発揮できていない

 そのプログラムとは、アイコンタクトのスキルを向上させるプログラムである。  アイコンタクトの仕方を駆使できるようになれば、聞き手の関心を高め、引き付けることができやすくなり、ひいては、周りに人が集まりやすくなる、とても大きなパワーを身に付けることができるようになるのだ。  このように申し上げると、「アイコンタクトのスキルは知っている。いつも心掛けている。できている」という答えが返ってくる。その答えに対しては、決して反論しないで、「できていれば、それで結構ですので、スキルチェックの意味も含めて、まずは演習してみましょう」ということで、演習に参加していただく。  私の演習は、身に付けるべきビジネススキルを分解して、誰でも身に付けられるような簡単なパーツのスキルにして、その分解スキルを反復演習して体得していく方法をとっている。1プログラム120分の中で、6つの分解スキルを反復演習して身に付ける。1スキルあたり15分程度で、私が5分くらいで反復演習のやり方やモデルを示した後、10分程度で参加者が反復演習することを繰り返していく。理屈の説明はほとんど省いて、まずはやってみて、その意味も参加者に考えていただくことさえある。  アイコンタクトのスキル向上の場合は、まずは、アイコンタクトの適切な秒数を、参加者に聞いてみる。3秒、5秒、10秒・・・さまざまな答えが返ってくる。私はアイコンタクトの適切な秒数を説明するかわりに、参加者自身に、自分のアイコンタクの秒数がどの程度かということを確かめていただく。私が説明して参加者が頭でわかったつもりになったことは定着しないし参加者が再現できないが、参加者が体で覚えたことは、アクションで再現できる確率が格段に高まるからだ。
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ビデオを見て初めてわかる「見つめすぎ」
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チームを動かすファシリテーションのドリル

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