「JR北海道の不祥事をはじめ、多くの鉄道事業者で批判されて当然のようなトラブルが相次いだため、メディアや利用者が批判的な目線で見ることが増えたのも事実でしょう。例えば、6月16日にはJR北海道苗穂駅で200メートルほどのオーバーランがあった。運転士が通過駅と勘違いしたのが原因で、200mというのはオーバーランとしてはかなり多いし、問題はあります。しかし、遅れも10分程度で大きな影響が出なかったため、JR北海道は公表しませんでした。このトラブルに対して、日経新聞は『オーバーラン公表せず』という見出しで報じている。明らかに批判的な立場からの報道です」(前出の関係者)
確かに、事故などに繋がりにくく、比較的頻繁に発生するトラブルまで逐一取り上げて批判していてはキリがないというのも事実だろう。
しかし、5年ほど前まで運転士を務めていた男性は、また違った原因もあるのではと指摘する。