長期滞在が日に日に難化。「外こもりの聖地・タイ」も今は昔

高田胤臣

ラオス・ビエンチャンのタイ大使館はバンコクから距離的にビザの申請に来やすく、ときには数時間待たされることもある

罰金が功を奏さず「再入国処置」が制定

 しかし、それでも不良外国人は大きくは減っていない。というのは、オーバーステイ(不法滞在もしくは超過滞在)の罰金が1日につき500バーツ(約1,540円)、最大で2万バーツ(約61,600円)までしか科せられない。不良たちがダラダラと居続けるには安い罰金で抑止力にはほど遠く、タイ政府から発表されている2015年の不法滞在者は100万人にも達していたとされるほどだ(ただし、この数字の大半はミャンマーやカンボジアなどの出稼ぎ労働者と見られるが)。  そういったこともあって、タイ政府は昨年末にオーバーステイに対する罰則を強化し、今年3月20日に実施することを発表した。これまでは上記の罰金を払うだけだったものが、以下のように再入国禁止期間が設けられることになったのだ。 ・滞在許可最終日より数えて90日を超えて滞在した場合、出国後1年間は入国不可 ・滞在許可最終日より数えて1年を超えて滞在した場合、出国後3年間は入国不可 ・滞在許可最終日より数えて3年を超えて滞在した場合、出国後5年間は入国不可 ・滞在許可最終日より数えて5年を超えて滞在した場合、出国後10年間は入国不可  従来通り罰金を科せられた上でタイに再入国できない期間が設定されたのだ。
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ビザ更新「うっかり忘れ」で勾留者も!?
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