長期滞在が日に日に難化。「外こもりの聖地・タイ」も今は昔

高田胤臣

バンコクにあるイミグレーション警察の本部。不法滞在で拘束されるとここの留置場に入れられる

「外こもりの聖地」などと言われて、ダラダラと無目的に滞在する日本人がいることで知られたタイだが、今のタイは長期滞在が簡単な国ではなくなっている。  タイを気に入って移住してみたら、案外長期滞在が難しく、早々に帰国しなくてはならなくなる日本人も少なくない。  ビザのない滞在は空路入国でおよそ1か月しか許可されないし、容易に取得できた観光ビザも最近は所得証明などさまざまな書類を要求され取りにくくなった。就労ビザなどは辞書ほどの厚さにもなるほど数多に書類を提出しなくてはならず、なお難しい。  確かにかつてはタイのビザは取りやすかった。現在は空路の半分程度しか滞在許可の出ない陸路入国でも以前は1か月は滞在できた。バンコクから250km程度のカンボジア国境を跨げば、日帰りで滞在期間をいくらでもと延ばすことも可能だった。これらの状況がまったく変わってきてしまったにも関わらず当時の印象だけが残っていて、今もタイのビザを甘く考えている人がいる。

バンコクからたった250km程度の距離にあるカンボジア国境。カンボジアに入国直後に出国して、再びバスでバンコクに戻る人がかつては多かった

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不良外国人一掃のためのビザ厳格化
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