インフラファンドにやっと上場第一号が登場! 今後はどれだけ伸びていく!?

タカラレーベン・インフラ投資法人とは?

「タカラレーベン・インフラ投資法人」は、不動産会社のタカラレーベンが子会社のタカラアセットマネジメントを通じて運用するインフラ投信法人である。自然エネルギーを活用した事業の更なる発展及び拡大を目的とし、メガソーラーによる発電施設を中心に投資を行う投資法人として、2015年8月5日に設立された。タカラレーベンは、2013年からメガソーラー事業に参入し、2019年3月期の目標として、発電出力130MWまでの成長を公表している。「タカラレーベン・インフラ投資法人」のインフラファンド市場への上場に際して、調達金額は最大で47億4240万円とされる。

さらに、今年は複数のファンドが続きそう

いちごグループホールディングスも太陽光事業を行っている

「タカラレーベン・インフラ投資法人」の次に、インフラファンド市場に上場することが予想されるインフラファンドには、不動産運用会社のいちごグループホールディングス、資産運用会社のスパークス・グループなどが挙げられる。どちらも太陽光発電施設のインフラファンドとなりそうである。  いちごグループホールディングスは、不動産再生およびJ-REITの運用をはじめとした総合不動産サービス事業、および、太陽光発電を中心とするクリーンエネルギー事業を展開している。子会社のいちごECOエナジーが、国内で総出力100MW以上のメガソーラー事業の計画を進めている。いちごは、公募商品としてのニーズに応えうるポートフォリオを構成できると訴求している。  スパークス・グループは、特別目的会社(SPC)を通じて全国各地で大規模太陽光発電所を運営しており、再生エネルギー発電事業の運用資産は約800億円となっている。

インフラファンド市場の今後は?

 平成28度税制改正大綱、投資法人の課税の特例についての改正により、インフラファンドの法人税の非課税期間が10年から20年に延びた。このため、2016年4月からインフラファンド市場へ上場するインフラファンドが増えてくることが予想される。インフラファンド第1号「タカラレーベン・インフラ投資法人(9281)」の上場予定日は6月2日。日銀のマイナス金利導入により、国債や預金の利回りが低くなった中で、利回り期待からインフラファンドが投資家から買われるアセットクラスになる可能性もあるのではないだろうか。<文/丹羽 唯一朗>
1
2
3
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会