見当違いな自画自賛、言い訳、告発者を悪者に……。新型コロナウイルス禍の中、自民党議員はどう発言しているか?

たけみ 敬三議員のツイート

なにをもって「成功」と言いたいのか……

 どんな仕打ちを受けても、多くの人は政治に無関心なので、政治家にどれだけ酷い対応をされているのかが全然理解できていません。誰も責任を取らないし、誰も新型コロナウイルスに本気になって取り組もうという人はいません。だから、日本国内でどんどん患者は増えるし、死者が出ても、安倍晋三総理や菅義偉官房猟官が適当なお悔やみを述べるだけであっさり終わるのです。被害を最小限で留めようという気がまるで感じられないくせに、なぜか政府対応を見当違いな自画自賛する人物まで出てきてしまう始末です。

自画自賛する武見敬三さん

 自民党麻生派の議員であり、日本医師会会長が父であった縁で医師会のバックアップを受ける武見敬三議員。彼の頭の中は一体、どうなっているのでしょうか。途中で落選したことはあったものの、1995年から参議院議員になり、今回も5回目の当選を果たした自民党の大ベテランです。昨年7月の参院選で当選を果たしたばかりなのですが、その武見敬三さんが「今回のオペレーションの最優先目的は3700名の乗員乗客の中に何名いるかわからぬ保菌者が入国し国内で感染が広がることを阻止する事だ。これには成功した」とツイートしているのですが、誰もが思っているはずです。 「ただの問診と検温だけで『異常なし』と判断して下船させているんだから、下船した人の中から陽性になる人が出るし、船を出る時に着替えるわけでもなく、そのまま電車に乗って帰っているんだから、市中感染待ったなしだ」と。  中国の習近平さんがたびたび「我々は封じ込めに成功している」とドヤってるもので、ぼんやりと「中国共産党って、どこまで行っても中国共産党だな」と眺めている人も、中国が自分の国じゃないからぼんやり見ていられるけれど、中国共産党とまったく同じ思想の人が日本の与党である「自民党」にいて、こんな認識をしているのは、武見敬三さんに限らず、まだまだたくさんいそうなのです。こんな地獄があったでしょうか。

岩田健太郎さんを悪者にしたがる男

 元経済産業大臣の世耕弘成さんは、ダイヤモンド・プリンセス号の酷い状況を告発した岩田健太郎さんを悪者にするべく、高山義浩さんを「現場で頑張る専門家」と紹介し、「岩田先生が船内にいたのは2時間弱で、ラウンジ周辺しか見ていないことなど、重要な指摘がなされています」とツイートしていました。  つまり、”あの岩田健太郎って奴は現状をほとんど知らずに言っているに過ぎないので、現場で頑張っている専門家を信用しましょう”と言っているわけなんですが、皆さんももうご存知だと思います。ダイヤモンド・プリンセス号の内部は、まったく有効なゾーニングができておらず、これまでに厚生労働省の職員2名、検疫官2名、横浜市の救急隊員1名、和歌山県の看護師1名と、船内で活動した人が根こそぎ感染して帰ってくるという酷い状態でした。1日作業しただけで感染して帰ってくるのですから、こんな所で2週間以上も閉じ込められた乗員や乗客がことごとく感染してしまうのは当たり前じゃないでしょうか。  ご覧の通り、世耕弘成さんのツイートは1万リツイート、2万2000いいねがつけられており、「現場で頑張っている人に文句を言うな!」という雰囲気を作り出すことに成功しました。もっとも、このツイートがまったくもって見当違いだということは、のちに「俺はダイヤモンド・プリンセス号の現場で頑張っている一流の政治家なんや!」とドヤろうと思って失敗した橋本岳パイセンのツイートでバレバレになってしまうのですが……。
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現役副大臣は「伝説」を残す
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