れいわ新選組の候補者がこの先、野党の統一候補として選挙戦を戦うことはあるのだろうか。蓮池氏はこう語る。
「全てにおいて柔軟に対応したい。ただ、野党が固まっただけで勝てるとは思っていません。当初から言っている通り、政策の一致が必要。幅広く一致を求めると、結集は難しい。今、この国に生きる人々の生活を考えた上で一番伝わりやすいということでは、やはり消費税でしょう。消費税減税が野党の共通政策として必要です。そういった意味で一致が見られるならば、柔軟に対応したい。
衆議院の小選挙区にれいわ新選組が候補者を立てるかどうかは今後の野党共闘の進展次第。野党共闘の中で本当にまとまっていかないのであれば、票を割る結果になるとしても、こちらも立てなければならなくなるかもしれない。
だからこそ、野党の皆さんには塊になっていただきたい。かなり強引な印象を受けるかもしれませんが、そういう働きかけをしないと、政治は今までの通りでしかない。消費税を下げていくという政策の面でも、野党全体の塊を作るという意味でも、皆さんの力を借りながらプレッシャーを掛けていきたい」
政治家になるよりも、政治に興味を持ってもらうことが目的
蓮池氏が政界進出を誘われたのは、今回が初めてではない。
「『政治の世界に』というお誘いはこれまでに何度かありました。拉致問題は今も続いているわけですけども。私はそういうさなかにあって、『私が政界に打って出て、拉致問題を私の手で何とか』とか。私は被害者の家族ですから。そういうことはやってはいけないと思っておりました。自ら政治に進出することを逡巡していたことは確かです。
昔の話ですが、今までのお誘いは名前が多少は知れ渡っているということで。はっきり言って利用されているのかな、というのがありましたので。かつ、自分がそんな政治に携われるような器ではないと思ってましたし。
でも今回は、太郎さんは違う。身につまされるような生きづらさ、息苦しさ。そういうものは東京にいても、地方にいても感じるわけです。
街宣を見てもわかるように、太郎さんは『みんなでやろうぜ』と非常にわかりやすい言葉で多くの人に語り掛けている。単にパフォーマンスだけの政治家ではないと思っていました。
みんな諦めて、『政治なんか関係ない』という人たちに対して、『こっちを向いてくれよ』という気持ちがすごく伝わってくるんです。
はっきり言えば、私が政治家になるというより、皆さんに本当に政治に興味を持ってもらって。今まで投票にも行かなかった人たちに少しでも関心を持ってもらい、投票率が上がれば、この国もよくなるんじゃないか」(蓮池氏)