急成長するアフリカの覇権を巡り、しのぎを削る中露。経済支援・ネット世論操作でも

次の世界の趨勢を左右するアフリカ

 ご覧いただいたようにアフリカはネット世論操作が有効に働きやすい環境があり、各国国内の陣営が仕掛ける他、ロシア、イランなどの第3国からの干渉もある。加えて経済、軍事などで中国を始めとする各国が進出している。これに対抗するファクトチェック組織やジャーナリストの組織もできている。選挙を中心に熾烈な応酬が続いている。  人口、市場、資源など面で世界における重要性は高まる一方であり、アフリカの国々がこのまま自由主義国以外との関係を続けてゆくのか、それとも自由主義国を牽引するグループとなるのかによって世界が大きく変わる。日本ができることは決して少なくないはずである。 ◆シリーズ連載「ネット世論操作と民主主義」 <取材・文/一田和樹> いちだかずき●IT企業経営者を経て、綿密な調査とITの知識をベースに、現実に起こりうるサイバー空間での情報戦を描く小説やノンフィクションの執筆活動を行う作家に。近著『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器 日本でも見られるネット世論操作はすでに「産業化」している――』(角川新書)では、いまや「ハイブリッド戦」という新しい戦争の主武器にもなり得るフェイクニュースの実態を綿密な調査を元に明らかにしている
いちだかずき●IT企業経営者を経て、綿密な調査とITの知識をベースに、現実に起こりうるサイバー空間での情報戦を描く小説やノンフィクションの執筆活動を行う作家に。近著『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器 日本でも見られるネット世論操作はすでに「産業化」している――』(角川新書)では、いまや「ハイブリッド戦」という新しい戦争の主武器にもなり得るフェイクニュースの実態を綿密な調査を元に明らかにしている
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