ナポレオンの末裔と日本の要人が語る、第一次世界大戦終結100周年の“意味”

「第一次世界大戦の検証が必要」石破茂・自民党元幹事長

石破茂・自民党元幹事長

石破茂・自民党元幹事長

 さらに筆者は、与野党の重鎮に第一次世界大戦終結から100年の感想を聞いた。石破茂・自民党元幹事長は次のように語った。 「第一次世界大戦は、日英同盟を結んでいたのを1つの理由にし、日本も参戦した。アジアにおけるドイツの権益を日本のほうに移していったということだ。『ヨーロッパの戦争だ』と言う人が多いが、日英同盟が1つのキーであり、ドイツの権益を日本に移した。日本にとって第一次世界大戦は大きな意味合いを持つものだったと思う。  戦争が終わって100年だが、日本ではあまりその議論がなく、検証が行われていない。日露戦争が終わって第一次世界大戦で戦勝国となり、国際連盟の常任理事国となっていった。それから第二次世界大戦となった。その検証は第一次世界大戦終結100年を期に、日本の中でちゃんと行われる必要がある」

「戦争で学んだ国際協調の精神を掲げて進め」小沢一郎・自由党代表

小沢一郎・自由党代表

小沢一郎・自由党代表

 次に、小沢一郎・自由党代表に見解を聞いた。 「どういう視点からそれを見るかによって、色々な切り口からの評価がある。第一次世界大戦はアジア的な立場から言うと、西欧列強の植民地政策の中心とした国家主義的な膨張政策の結果、衝突が起きたのだと思う。  もっと大きく見れば、第一次大戦はそれ以前の戦争よりはるかに大きい戦争になって、犠牲者を出した。人類の歴史というのは、平和の時代より戦争の時代のほうが長いと言われるくらいに、お互いが自分の利益を追求するあまりに他人の利益を損ってきた。奪い合いや争いの繰り返しだった。  第一次大戦で多くの人が亡くなり国家の存亡が繰り返され、また第二次世界大戦が起きてしまった。その二度の大戦で『国家はそれではいけない』『やはり国際社会が力を合わして平和を守ろう』という考えのもとに国連憲章が起草され、国連ができた。日本国憲法も私から言わせれば、国連憲章と同じ理念のもとで作られている。  日本は過去の歴史の繰り返しではなく、二度の戦争で学んだ人類の国際協調の精神を高く掲げて進むべきだと思う。その意味から考えると、安倍晋三首相の話は歴史に逆行する考えであり、世界の混乱をもたらすことになったと思っている」
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「戦乱のない世界を」
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