肱川大水害の災害現場。死者も出た地域の傷痕は今もなお深い

前回までの記事の訂正と追補

 前回までの2回の記事掲載後、追加取材と調査によって災害規模の評価の誤りや地名の誤りがありましたので、第三回末尾を使って訂正と追補をします。 第1回「3か月過ぎても復興進まず。平成30年豪雨被災地、肱川水系の現在」 野村町貝吹地区(大和田地区)  旧大和田幼稚園(現・伊予市出張所)について、被害をまぬがれていたという記述をしていましたが、実際には床上浸水の被害でした。最大水量時に大和田橋が全没し、対岸の貝吹集落が床上浸水(一階水没)をしていたことと一致します。 第2回「ダムを境に被害が分かれていた肱川大水害。復興進まぬ肱川水系調査で判明」 鹿野川ダム  肱川大和地区と前回表記した地区は、現在の住所表記では肱川町宇和川ですが、宇和川は非常に広域の地名なので、旧地名を用いた下石丸がより正しいです。  やや標高の高い公営住宅が肱川大和団地で、直接の被害を受けていないようです。下石丸地区は、床下〜床上浸水の被害を受けていたようです。  石丸は、昭和初期まで河港集落であったとのことです。肱川は高低差が著しく小さく、舟運が盛んであったため、石丸のような河港集落跡が多く残っています。詳細不明ですが、石丸番所という河川水運の荷物改め所があったそうです。
下石丸地区全景

下石丸地区全景 左が肱川大和団地、右が下石丸地区、木に隠れているが、右国道上に上石丸地区が見える。手前が肱川、画面外の左に鹿野川ダムがある。画面中央の荒れ地は、下石丸ふれあい広場と雑木林が洪水で剥ぎ取られた跡。2018/10/20撮影

『コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」』第3シリーズ水害編-3 <文/牧田寛 Twitter ID:@BB45_Colorado photo/USMDA via flickr(CC BY 2.0)> まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題についてのメルマガを近日配信開始予定
Twitter ID:@BB45_Colorado まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題について、そして2020年4月からは新型コロナウィルス・パンデミックについてのメルマガ「コロラド博士メルマガ(定期便)」好評配信中
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