産業遺産としても注目されるJR四国多度津工場。公開イベントに行ってきた
10月28日の朝、肱川大水害の取材で東大洲地区をまわった後、松山自動車道を善通寺に向かって急ぎました。この日は、年に一度のJR四国多度津工場一般公開日です。大洲から多度津まで2時間半、東大洲の取材が長引き大洲出発は11時半です。一般公開は15時30分終了ですので時間がありません。
ポケモンGOコミュニティデイ・ダンバルイベントどころではありません。ダンバルゲットは、新兵器GO-TCHAに任せてひたすら運転します。途中、石鎚山SAで休憩中にダンバルを手動ゲットして多度津着、多度津岸壁の無料駐車場に車を置き、JR多度津工場に急ぎました。腕に巻いているGO-TCHAは順調にダンバルをゲットしているようです。
多度津は、四国における鉄道の発祥の地であり、少林寺拳法発祥の地です(※中国武術である少林拳とは別物)。その多度津には、国鉄四国時代から大きな車両工場があり、鉄道車両の墓場と言われるほどに使い古されたとっても古い車両を最後の配置の地、四国で活躍させるべく、魔改造を行う伝統があります。国鉄時代に新型の急行型気動車が配置されても、とりあえずヒゲを付けるなど、何か改造せねばならない様です。
多度津工場には、JR四国が運用する全車両が点検、修理、改造の為に集まるだけでなく、工場自体が明治から戦前・戦中の昭和にかけての建物の集まりで、産業遺産としての価値が高く評価されています。その為もあってか、非常に古い建物が多数あります。
構内には鉄道文化財などの車両が保管されていますが近年は西条の「鉄道歴史パーク in SAIJO」に多くが移されています。
JR四国多度津工場とは
- 公開終了まで1時間しかないので中へ急ぎます。閉会時間が近いので、お客さんは減っています。左手手前の建屋は、昭和16年築のJR多度津工場倉庫四号。工場手前の蒸気機関車は、C58-333。2018/10/28撮影
- イベント案内図 でもこの図、なんか変です。2018/10/28撮影
- 運営向けのレジュメ抜粋じゃないですか・・・・・駐車場はないと言うから岸壁の自由駐車場においてきたのに!2018/10/28撮影

写真2左手前の工場で改造中の121系電車。既に床下機器がすべて外され、戸袋窓枠の改造に入っている。国鉄の遺した遺産だが、既に車齢31年を超える為、駆動装置、制御装置、内装ほか、車体以外はすべて取り換える改造を行っている。改造後は、7200系電車となる。2018/10/28撮影
- 121系電車の改造は、1M1Tの2両1ユニット単位で行われている。既に7200系と印字され、営業投入は平成30年12月と読める。2018/10/28撮影
- 取り付け前のまだ荷解きしていない床下機器。2018/10/28撮影
- 小さなお友達向けの説明。2018/10/28撮影
- ヒ852とスイッチャー、どちらも現役。左奥は、DE10-1139。2018/10/28撮影
- 2000系気動車2458の検修作業展示。時間が合えば、車体を吊るして移動、台車に乗せる作業を見られる。2018/10/28撮影
- ミニ列車乗車会。JR四国ではとりあえずアンパンマンにします。ちょうどトラバーサ(遷車台)を渡り終えたところ。2018/10/28撮影
- トラバーサー(遷車台) 。鉄道工場以外ではなかなか見られない。(とさでん交通桟橋車庫に小型のものがある。)2018/10/28撮影
- トラバーサーを使うと、横方向の移動が入れ替えなしで出来るので、工程ごとに建屋を移動させることが容易になります。手前から1000系気動車、7000系電車、8000系電車、キハ54気動車。2018/10/28撮影
この連載の前回記事
2018.10.31
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