5)野村町鎌田地区
野村町大西地区で県道29号線は封鎖されており、ここより先には進めません。この規制線の1km先で大規模な土砂崩れが発生し、さらに土砂崩壊の恐れがある為に復旧の目処は立っていません。
ここでも橋は水没し、民家も被災しています。
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鎌田地区集落との接続路の先で県道29号線は封鎖されている。この先約2kmで国道197号線に合流するが、引き返して迂回することになる。2018/10/20撮影
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中央緑線が県道29号線。野村町市街地に戻り赤線で示される野村城川線を経て大きく迂回することになる
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鎌田地区を対岸へ渡る橋。欄干の破損は見られないが、塵が橋げたに付着しており、やはり橋が水没していたことがわかる
この先、進めませんので野村町市街地に戻り、大きく迂回して黒瀬川沿いに197号線を西進し、鹿野川ダム、肱川地区、大川地区、菅田地区、大洲市街へと進みます。驚いたことに、鹿野川ダムのような治水ダムがあるにも関わらず下流に進むにつれて被害は拡大する一方で、肱川大水害では治水の破綻が如実に示されています。
次回は、黒瀬川を経て肱川と合流後、鹿野川ダム、大洲市肱川地区の被災状況について写真を主体にご紹介します。
『コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」』第3シリーズ-1
<文/牧田寛 Twitter ID:
@BB45_Colorado photo/
USMDA via flickr(CC BY 2.0)>
まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題についてのメルマガを近日配信開始予定