信用維持率と追証の関係
追証に追い込まれた場合、翌々営業日15時(証券会社によって異なる場合もある)までに以下の2つの方法で追証を解消しなければなりません。
1つ目は、追証を解消するため現金を証券会社に振り込むこと。2つ目は建玉(たてぎょく=未決済の銘柄のこと)の一部または全部を返済(損切り)することです。信用取引は少ない元金で大きな取引ができ、大きな儲けが期待できる一方で、リスクも大きく膨らむことになります。
100万円を証券会社に振り込み、株取引を始める場合、「石橋攻略」では、信用取引をやりません。現物取引1本に絞り込みます。先ほどの例でいえば、株価800円でA社の株を現物で最大1000株購入します。購入金額は80万円です。20万円の現金がまだ残っています。
慎重に取り組む場合は、500株・40万円の購入でも構いません。さて、A社の株価が400円に下落した場合、1000株の場合は、手持ちの株式の価値は40万円に減価します。信用取引と違って、現物取引では金利も付かないし、売却期限の制限もありません。再び株価が800円を越えるまでじっと待っていればよいわけです。
3月期決算や9月の中間配当をまたいで保有していれば、配当金も手にすることができます。お金を証券会社から借りるのではなく、自分のおカネの範囲での取引になるため、リターンはほどほど(ミディアムリターン)ですが、リスクは大幅に軽減できます。
「石橋攻略」はあくまで安全第一、リスク回避が前提です。信用取引を始めるためには、まず現物取引を重ねて、売買の相場観を身に付けることが基本です。このステップを無視して信用取引を始めると、9割以上の確率で失敗すると思います。