消滅間近のサークルKサンクス、ファミマに残した「置き土産」とは?

都市商業研究所
サークルKサンクスの店舗

「サークルKサンクス」はあと2ヶ月ほどで見納めとなる(福岡市)

 今年7月に「11月中のファミマ転換完了」が告知されたサークルKサンクス。以前の記事では、このサークルKサンクスの消滅が予定より早まった要因について述べた。

 ファミマとの経営統合後はサークルKサンクスの店舗でも「無印良品」ブランドの小物文具や菓子が販売されるようになるなど、統合により商品やサービスの幅が広がったことを喜ぶ声も少なくない。

 その一方で、サークルKサンクスは惣菜やスイーツに強みを持っていたため、経営統合の発表後は看板スイーツブランドであった「シェリエドルチェ」や、旧サークルK時代から20年以上販売を続けていた「おそ松くん」(当時は「おそ松さん」ではない)コラボ商品「チビ太のおでん」などといった人気商品の今後を心配する声が上がるなど、「お気に入りの商品の消滅」を危惧する利用客も多くみられた。

ほぼ消えてしまった「am/pm」「ココストア」「エブリワン」の面影

 さて、近年サークルKサンクス以外でファミリーマートに事実上「吸収」された主なコンビニブランドといえば「am/pm」(エーエム・ピーエム・ジャパン運営、港区)、「ココストア」(名古屋市)、「エブリワン」(末期はココストア傘下、熊本市)がある。(なお、「ココストア」「エブリワン」については一部店舗をミツウロコグループが引き継ぎ「MG」などの屋号で運営している)

エブリワンの店舗

九州を中心に展開されていたコンビニ「エブリワン」(久留米市)。店舗に厨房とベーカリーが併設されていたことが特長であったが、ファミマに転換された店舗の多くではそうしたスペースがイートインなどに転用されることとなった

 このうち「am/pm」は冷凍・冷蔵状態の弁当を店内で半調理して提供する「とれたてキッチン」「とれたて膳」や大都市圏を中心に展開する24時間営業の自販機型無人コンビニ「オートマチック・スーパー・デリス(ASD)」、そして「ココストア」と「エブリワン」では店内や近隣店舗で調整した出来立て弁当やインストアベーカリー、ソフトクリーム(それぞれ一部店舗を除く)など、大手3社では見られない個性的な商品・サービスを提供していることが特徴であった。それらはファミマとの合併直後には類似する商品の販売をおこなっていた例もあるものの、時間の経過とともに自販機型無人コンビニなど一部の例外を除いていずれも殆どが「終売」「サービス終了」となってしまった。

「ココストア」「エブリワン」では、かつて同社が提携・合併したコンビニ「ホットスパー」などの商品を引き継いだものもあったが、ファミマとなった店舗ではその面影も見られない。

自販機型無人コンビニ

am/pmの商品は殆どが「終売」となったものの、同社が得意としていた自販機型無人コンビニ(ASD)のノウハウはファミマへと引き継がれた

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サークルKサンクスの「置き土産」とは?

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