消滅間近のサークルKサンクス、ファミマに残した「置き土産」とは?

かつての看板を思い出させる「赤い小さな置き土産」も

 サークルKサンクスは、このほかにも「小さな置き土産」を残している。  サークルKサンクスから転換されたファミマ店舗では、「酒・たばこ」の看板がサークルKサンクスのコーポレートカラーであった赤色のままであることが多く、出入口が「独特のかたちの取っ手」を付けた手動ドアのままである店舗も少なくない。また、店内に設置されたATMも従来からのファミマ店舗の「E-net」「ゆうちょ銀行ATM」と異なり、赤い端末の「バンクタイム」のままであることが多い。  こうした「赤い看板」たちは、利用客に対して「ここがかつてサークルKサンクスであった」という歴史をアピールし続けている。
ファミマになったサンクス

サークルKサンクスの名残である「赤い看板」(碧南市)。ファミマ化した現在も変わらず街を照らし続ける

 かつて6300店を数えたサークルKサンクスだが、現在はその殆どがファミリーマートへと転換。9月現在は300店舗を切るまでに減っており、まさに消滅まで「秒読み段階」となった。  今年の「食欲の秋」は、かつての店舗の名残を探しつつ、サークルKサンクスの「置き土産」たちに舌鼓を打ってみてはどうだろうか。 <取材・撮影・文/淡川雄太、若杉優貴(都市商業研究所)> 都市商業研究所 若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken
若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体『都市商業研究所』。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken
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